無機塗料は、外壁塗料の中でも高い耐候性を期待できるグレードとして注目されています。ガラスや石などに含まれる無機成分を取り入れ、紫外線で劣化しにくい塗膜を目指した塗料です。
ただし、無機成分だけでは塗膜が硬くなりやすいため、実際の住宅用製品は有機樹脂と組み合わせた『ハイブリッド無機塗料』が中心です。

無機塗料のメリット
大きな魅力は、高耐候で汚れにくい製品が多いことです。
カビや藻の栄養になりにくく、親水性によって雨で汚れが流れやすい製品もあります。メーカーや製品によって異なりますが、期待耐用年数はおおむね18~20年以上を掲げるものもあり、塗り替え周期を長くしたい方に適しています。
注意点とほかの塗料との違い
無機塗料はすべて同じ性能ではありません。
無機成分の種類や配合、組み合わせる有機樹脂により、柔軟性や付着性、耐候性が変わります。一般的にはシリコンより高耐候で、フッ素と同等以上のグレードに位置付けられる製品が多い一方、初期費用は高めです。
硬い塗膜は動きの大きい下地に適さない場合もあるため、ひび割れが生じやすいモルタル外壁などでは製品選定が重要です。

費用相場
無機塗料の施工単価は、下塗りを含む仕様で1平方メートル当たりおおむね3,800~5,500円程度が目安です。
足場や高圧洗浄、下地補修、シーリング、付帯部塗装を含めると総額は建物ごとに大きく変わります。『無機』という名称だけで決めず、商品名、期待耐用年数、塗布量、下塗り材まで比較しましょう。
長期的な計画で選ぶ
無機塗料は、今後も長く住み続けたい住宅や、足場費用が高くなりやすい建物に向いています。
ただし、屋根やシーリング材の耐久性が外壁より短ければ、その部分だけ先に補修が必要になります。あまば建装では外壁材と劣化状況を確認し、住まい全体のメンテナンス周期がそろう提案を大切にしています。
