外壁目地って何のためにあるの?コーキングの重要性について解説

外壁をよく見ると、一定間隔で縦横に線のような「目地(めじ)」が入っています。普段は気に留めない部分かもしれませんが、この目地は建物の耐久性を保つために欠かせない重要な役割を果たしています。
外壁目地の役割
外壁材は、温度変化や湿気、地震などによって日々わずかに膨張・収縮を繰り返しています。この動きを吸収し、外壁のひび割れや破損を防ぐクッションのような役割を担っているのが「目地」です。
目地部分には弾力性のある「コーキング(シーリング)」材が充填されており、これが外壁の動きを吸収して建物への負担を軽減しています。
コーキングの重要性
コーキングは、外壁材の隙間を埋めて防水性を確保するという重要な働きもあります。ここに隙間やひび割れが生じると、雨水が内部に浸入し、断熱材や木部を腐食させる原因になります。放置すると外壁材の浮きや剥がれ、さらには雨漏りへと発展することも少なくありません。
劣化のサインとメンテナンス時期

コーキングの劣化サインには次のようなものがあります。
- 表面のひび割れや硬化
- コーキングの剥離(はがれ)
- 目地の隙間が広がっている
一般的にコーキングの耐用年数は10年程度(使用しているコーキング材によって異なります)といわれています。塗装と同じタイミングで打ち替えや打ち増しを行うのが理想的です。
まとめ
外壁の目地は、建物の動きを吸収し、防水性を保つ重要なパーツです。その中のコーキングが劣化すると、雨漏りや外壁の早期劣化につながるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。外壁塗装を検討する際は、コーキングの状態も合わせて確認し、長持ちする住まいを維持しましょう。
